相続税専門税理士と連携し、税負担を抑えた最適な分割をしたケース
お客様のご状況
ご相談者は、被相続人A様（令和7年1月ご逝去）のご長男であるB様です。A様の相続人は、配偶者のC様、長男のB様、次男のD様の3名であり、相続財産は不動産、預貯金、有価証券など複数の資産にわたっていました。
C様はご自宅での生活を希望されており、一方でB様・D様は金融資産の分割を希望。さらに相続税の負担をなるべく抑えたいとのご要望もあり、当事務所に遺産整理業務と分割協議の支援をご依頼いただきました。
【被相続人】
・A様（昭和17年生、令和7年1月死亡）
【相続人】
・配偶者：C様
・長男：B様（ご相談者）
・次男：D様
【主な相続財産】
・東京都内の土地・建物
・複数の銀行・証券口座（総額約7,000万円）
・自家用車、保険返戻金、高額療養費還付金等
当事務所からの提案＆お手伝い
■状況の整理
A様の財産は複数の金融機関に分散しており、相続税の課税対象資産も多岐にわたっていました。そのため、当事務所では、相続税専門の税理士と連携してシミュレーションを実施し、「どのように分割すれば税負担が最も軽くなるか」を踏まえた分割案の策定を行いました。
税理士と協議のうえ、次のような基本方針を立てました。
・不動産は配偶者C様が相続し、配偶者控除を最大限活用
・預貯金・有価証券は3名が均等に分割し、各人の課税評価を均衡化
・相続税の申告・納付を見据えた資金確保と分配スケジュールの最適化
・税理士報酬・司法書士報酬を含めた費用を3名で公平に分担
これにより、税額を抑えつつ公平で実務的な分割内容を提示することができました。
■具体的なサポート内容
当事務所では、次のような支援を行いました。
1. 相続関係の調査と法定相続情報一覧図の取得
2. 税理士と共同での相続税額シミュレーションの実施
─ 配偶者控除・基礎控除・小規模宅地等の特例を反映した複数案を比較検討
3. 遺産分割協議書の作成支援（税負担を最小化する分割案を採用）
4. 金融機関・証券会社での口座解約・払戻し手続き代行
5. 相続税申告スケジュールに合わせた納税資金管理と清算
6. 不動産の相続登記申請（C様単独名義）
7. 税理士と連携した相続税の納付代行および最終確認
特に、相続税の計算・納税時期の調整にあたっては、相続税に特化した税理士と緊密に連携し、実務面でも一体的にサポートしました。
結果
・預貯金・証券資産約7,000万円を整理し、必要経費を控除後、税負担を抑えたうえで約6,600万円を3名に送金完了。
・不動産は配偶者C様の単独名義に登記し、居住の安定を確保。
・相続税の試算結果に基づく分割を採用したことで、想定よりも税額を抑えた申告・納税を実現。
・相続税の納付・登記・分配すべてをワンストップで完了し、相続人全員が安心して手続きを終えることができました。
・ご家族からは「税金面も含めてトータルで最適な提案をしてもらえた」とのお言葉をいただきました。
まとめ
本事例は、ご高齢の配偶者様からのご依頼で、多岐にわたる相続財産の手続きを当事務所が全面的に代行したケースです。戸籍の収集から財産調査、遺産分割協議書の作成、そして預貯金の解約や不動産の名義変更まで、煩雑な手続きをすべてプロに任せることで、ご家族は精神的・肉体的な負担を感じることなく、スムーズに相続を完了させることができました。
大切なご家族を亡くされた悲しみの中で、慣れない専門用語や役所・金融機関とのやり取りに追われることは、想像以上に大きなストレスとなります。「何から手をつければいいか分からない」「仕事が忙しくて平日に時間が取れない」「高齢で手続きが大変だ」といったお悩みをお持ちの方は、無理をせず専門家のサポートをご検討ください。
当事務所では、本事例のように、お客様に代わって相続手続きをまるごと引き受ける**「遺産整理業務」**を提供しております。どのような手続きを代行できるのか、具体的なサービス内容や流れについては、こちらのページで詳しくご案内しています。
「まずは自分の状況を整理したい」「費用がどれくらいかかるか知りたい」という方は、お気軽に無料相談をご利用ください。お客様の状況に合わせて、最適な進め方をご提案いたします。
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